「今月の名曲」2000年4月
アーロン・アヴシャロモフ Aalon Avshalomov (1885〜1964)
ピアノ協奏曲 in G(中国の主題とリズムによる)
アヴシャロモフという作曲家は不思議な存在である。
シベリアのニコラエフスクに生まれ、ニコラエフスク時代から彼の街の中国街で、
中国の音楽イディオムに触れ、親近感を覚えていた。
1917年のロシア革命時に中国を経てアメリカに亡命。
しかし生活の手段として、そしてそれよりも中国の音楽に魅せられ、
翌1918年、再び中国に戻り、最初は北京で書籍商を始める。
それから、彼の中国滞在は合計で30年に及ぶのである。
そして1924年には最初のオペラ”Kuan Yin"を作曲。
その間、彼の作風は一貫して中国の音楽イディオムを西洋音楽に取り入れていくスタイルであった。
このピアノ協奏曲は、1935年に彼が杭州に6週間滞在している間に作曲された。
明朗闊達なエキゾチシズムを取り入れつつも、
それがいやみなエセ中国風にならず、揶揄や風刺でもなく、
マルコポーロレーベルの宣伝コピーを借りれば、
「中国とラフマニノフの融合」?
アヴシャロモフの管弦楽曲集が3枚、MARCOPOROレーベルから出まして、
ピアノ協奏曲はその中の1枚、交響曲第2番とのカップリング。
ピアノ協奏曲が彼の代表作と言い切れるわけではないが、魅力的、必聴の1枚。
指揮は子息のジェイコブ・アヴシャロモフと孫のデイヴィッド・アヴシャロモフ
もう、アヴシャロモフって誰とは言っていられない。
試聴
1楽章より 試聴
2楽章より−1 試聴
2楽章より−2 試聴
3楽章より−1 試聴
3楽章より−2
良い音で1楽章より 良い音で2楽章より−1 良い音で2楽章より−2 良い音で3楽章より−1 良い音で3楽章より−2
MARCOPOLO 8.225035
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